Siriはチャットボット?Appleのデバイスに搭載されているSiriとは?

コラム

SiriはチャットボットからAIアシスタントに発展

iPhoneやiPadなど、Appleのデバイスに搭載されている「Siri」は、ユーザーのスマートフォンの操作をサポートする「AIアシスタント」として認識されています。

その一方で、Siriは「チャットボット」としての一面も持っています。Siriならではの機能や使い方など、Siriに関する基本的な内容を説明したうえで、Siriとチャットボットとの関連性についてもみていくことにしましょう。

Siriとは?

SiriとはAIアシスタントの一種で、Appleが開発したデバイスで利用できます。利用できるデバイスの一例としては、iPhoneやiPad、Macなどがあります。

AIアシスタントは、スマートフォンなどの機器を操作したい場合に、ユーザーの操作をサポートする「アシスタント機能」を持っています。その機能は「音声認識」が搭載されたことによって実現しました。AIアシスタントは、音声認識の機能によってユーザーの声に反応する仕組みとなっており、ユーザーの声による指示を聞き取ると、指示の内容を理解したうえでユーザーの要望に応えます。

AIアシスタントとチャットボットの違いは?

AIアシスタントの役割はユーザーの作業をフォローすることです。また、チャットボットとは人間と会話ができるロボットを指し、多くの場合、企業において活用されています。

AIアシスタントは、ユーザーの指示を受けてスマートフォンを操作したり、アラームをセットしたります。いわば、AIアシスタントは個人をサポートする役割を果たしています。

一方、チャットボットは、主に企業において顧客からの問い合わせ対応を行っています。つまり、チャットボットは企業活動をサポートする役割を果たしているといえるでしょう。

Siriは初期の人工知能分野の研究における素朴なプログラム「ELIZA(イライザ)」を起源としていました。当初のSiriは、人間とコミュニケーションをとることは可能でしたが、人工知能に対する「人工無脳」の状況、つまりAIが搭載されていないチャットボットに類似していたといえます。

その後Siriには、AI技術のたまものといえる「音声認識」や「自然言語理解」の機能が付け加えられ、AIアシスタントに発展することとなりました。AIアシスタントには、AI(人工知能)の機能が搭載されており、AIの機能を活用してユーザーからの要望に応じます。

例えば、ユーザーが「明日朝7時に起こして」と指示を出すと、AIアシスタントは朝の7時にアラームを鳴らします。

その結果Siriは「チャットボットの機能を持ったAIアシスタント」として、ユーザーのスマートフォンの操作をサポートしています。


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Siriはどんなことができる?

Siriを利用するとさまざまなことが簡単に行えます。Siriができることを以下にまとめました。

アラームをセットする

Siriに声をかけて、アラームをセットしてもらうことができます。例えばユーザーが「明日、朝7時に起こして」と声をかけると、Siriがそれに反応し、アラームが翌朝の7時に設定されます。

カレンダーに予定を登録できる

またSiriに話しかけることでカレンダーに予定を登録することもできます。例えば「来週の月曜日、午前9時30分から会議を登録」と話しかけると、iPhoneのカレンダーに予定が登録されます。Siriを利用することで予定の登録が簡単に行えるほか、タスク管理にも活用できます。

聴きたい曲をリクエストできる

さらに、Siriに聴きたい曲をリクエストすることも可能です。

曲名を指定してリクエストができるほかにも「おすすめの最新J-POPを流して」と、ジャンルを指定して曲をリクエストしたり、「私が好きそうな曲を流して」というように、曲をSiriに選んでもらったりすることもできます。

英語に翻訳できる

Siriに話しかけるときに「英語に翻訳」と前置きして、翻訳したい会話の内容を日本語で話すと、英語に翻訳された文章が表示されます。

例えば「英語に翻訳、博物館への行き方を教えて」と話しかけると「How to go to the museum?」というように、話しかけた内容が英語で表示される仕組みとなっています。

スマートフォンを持たずに通話ができる

Siriを利用することで、スマートフォンを持たずに電話をかけることができます。例えば「○○に電話をかけて」と、電話をかけたい相手の名前を伝えると、Siriが自動的に電話をかけるため相手との通話が可能となります。

また、「ハンズフリーで○○に電話」と話しかけると、スマートフォンを持っていない状態でも相手と通話ができます。

メッセージを送信してもらえる

Siriを使用することで、スマートフォンに入力しなくてもメッセージを送ることができます。例えば「○○にメッセージを送って」と話しかけ、送りたいメッセージの内容を伝えることで、スマートフォンの画面上にメッセージが表示され、メッセージが送信されます。

Siriからの提案を受け取れる

そのほか、Siriからの提案も受け取ることもできます。

「Siriからの提案」とは、ユーザーがスマートフォンで普段どのような機能を使っているかを判断して、ユーザーが使いたいと思っている機能を提案することです。例えば、日頃から天気予報をこまめにチェックしていれば、Siriからの提案として「10日間天気予報」の項目が表示されます。

Siriの使い方

Siriを使うためには、Siriを起動させる必要があります。ここでは、iPhoneでの起動方法とMacでの起動方法を紹介します。

iPhoneでSiriを起動する方法

iPhoneでSiriを起動させるためには、ホームボタンの長押し、またはデバイスに向かって「Hey Siri(ヘイ シリ)」と呼びかけます。

なお、ホームボタンがない機種の場合はサイドボタンを長押しします。また、「Hey Siri」という呼びかけに応じられるようにするためには、設定で「Hey Siri」を有効にしておく必要があります。

MacでSiriを起動する方法

MacでSiriを起動する場合は、以下の方法があります。

・Dockのアイコンから起動する

・画面の右上にあるメニューバーのアイコンから起動する

・アプリの一覧が表示される「Launchpad」からSiriのアイコンを選んで起動する

MacでSiriを起動する場合は、アイコンをクリックします。そのほか、ショートカットキーを設定することでもSiriを起動することができます。定められたキーを押すだけでSiriが起動するので、スピーディーにSiriを立ち上げたい場合に最適です。

Siriの構成

Siriは以下の4つで構成されます。

・音声認識

・自然言語理解

・命令の実行

・返答

それぞれの項目について以下で説明します。

音声認識

チャットボットにおける音声認識とは、AIが人間の声を聞き取り、その内容をデータ化して理解することを指します。例えるなら、人間が相手の声を聞いて話の内容を把握することと同様です。

かつては人間の声をAIが聞き取って、その内容を理解することは難しい状況でした。声の大きさ、声の高さ、話すスピードは人それぞれ異なるため、話している内容が同じであっても、声のトーンが異なるとAIが内容をうまく認識できないことがあったからです。

そのような状況は、AIが持つ学習能力と音声認識の精度の向上によって克服されました。これは数多くの音声データから統計的な処理を行う技術が進んだためです。

以来、人間が話している内容をかなり高い確率で聞き分けられることが可能となり、音声認識の技術が確立することとなったのです。音声認識の精度が向上したことで、iPhoneなどのデバイスにAIアシスタントである「Siri」の搭載が実現しました。

自然言語理解

自然言語理解とは、人間が話した内容や書き記した内容を理解する技術のことで、自然言語処理の一分野となります。自然言語とは、人間が日常的に話している言語のことを指します。なお、自然言語の対義語は「人工言語」であり、コンピュータ言語のように正確なルールに基づいて構成されます。

自然言語の特徴的な点は、あいまいさがあることです。例えば、人間が「あめ」という単語を含めて話をした場合、空から降ってくる「雨」なのか、食品としての「飴」なのかを判断する必要があります。人間が「あめ」に関する話を聞いた場合、前後の文脈から「雨」か「飴」かを判断できますが、AIの場合は、どちらの「あめ」なのかを即座に判断することが難しくなってしまいます。その点、AIが自然言語を学習することで、前後の文脈から「雨」か「飴」かを判断できるようになります。この一連の流れが「自然言語理解」です。

自然言語理解の技術が高まることによって、チャットボットは人間とほぼ同様に、話している内容を理解できるようになります。

命令の実行

チャットボットは音声認識の精度向上と、自然言語理解の機能が備わることで、始めて命令を実行できます。

例えばSiriが「明日の朝7時に目覚ましをかけて」という内容を理解できれば、明日の朝7時にアラームをセットします。AIは学習能力があるほかに、指示を受ければそれを忠実に実行できる能力もあります。命令の実行は、Siriにとっては必要不可欠な機能といえます。

返答

また、Siriは問いかけに対して返答することもできます。

ユーザーが「明日の朝7時に目覚ましをかけて」と話しかけると、Siriはその指示に基づいてアラームを設定したうえで、スマートフォンの画面上に「7時にアラームを設定しました」と表示します。

上記の例では「表示する」という行為が、Siriの返答にあたります。音声認識、自然言語理解、命令の実行という一連の分析処理によって、Siriはユーザーの指示を実行したうえで返答することが可能となります。

Siriはチャットボットの機能を持っている

Siriは「スマートフォンを容易に操作するためのAI」というイメージがありますが、見方を変えれば、Siriはチャットボットの機能を持っているといえます。

チャットボットとは、おしゃべりや会話を意味する「チャット」とロボットを意味する「ボット」が組み合わされた単語で、「会話が自動的に行われるプログラム」であることを意味します。

実際に、Siriに対してアラームを指定した時刻に設定するように指示すると、Siriがアラームを設定するだけでなく「アラームを○時に設定しました」という表示が出ます。

このような表示は、人間の呼びかけに自動応答するチャットボットの機能が活かされたものであるといえるでしょう。

まとめ

ユーザーがAIアシスタントの「Siri」に話しかけると、ユーザーの想定を超えるようなことを行えます。

例えば、スマートフォンに話しかけるだけでアラームがセットできることは、これまでのスマートフォン操作の常識をくつがえすものといえるため、まさに画期的な仕組みといえます。

また、Siriは、ユーザーからの指示を確実に処理するだけでなく、処理した内容をスマートフォン上に表示します。

例えば「アラームを明日朝7時に設定しました」と表示されますが、これは、話しかけたことに対して的確に返答するチャットボットの機能を応用したものといえるでしょう。 Siriはチャットボットの機能を活かしながら、ユーザーのスマートフォン操作をサポートしています。

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